ルールブックより抜粋
(2013/5/31更新)
誤解している人が多いバドミントンルール33項目
(公益財団法人日本バドミントン協会 1級公認審判員 玉久保政巳氏 監修)
[PR]
バドミントンラケット売れ筋ランキング!
※競技規則の記載を元に、予備知識を加えてあります。
◆競技規則
1.トス ※第6条第1項〜2項
トスに勝ったサイドが次の(1)か(2)のいずれかを選ぶ。
(1)最初にサービスするか、レシーブするか。
(2)マッチ(試合)の開始時に、コートのどちらのエンドを選ぶか。
更に、トスに負けたサイドは、残りを選ぶ。
<予備知識>
主審はトスに負けたサイドに残りを選ぶよううながす。
2.エンドの交替 ※第8条第2項
規定どおりにエンドを替えなかったことに気づいたとき、インプレーでなくなった時点で速やかに交替し、スコアはそのままでゲームを再開する。
<予備知識>
【エンド】コートの半分のこと。
【エンドの交替】各ゲームを終了したときまたは第3ゲームでどちらかが最初に11点に達したときにエンドを替える。
3.サービス(その1) ※第9条第1項(1)
サーバーのラケットヘッドの後方への動きが完了した後、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
<予備知識>
【サービス】サーブをすること
サーバーがラケットヘッドの前方へ動き始めがサービスの始まり。
4.サービス(その2) ※第9条第1項(5)(6)
シャトルを打つ瞬間にシャトル全体がサーバーのウエスト(肋骨の一番下の仮想ライン)より下でなければならない。また、ラケットのシャフトは下向きでなければならない。
<予備知識>
構えているときはOKでも、打つ瞬間に高さや角度などを変える選手がいるので注意。
一種大会(全国大会など)でも平気でサービスフォルトをするプレーヤーがいます。主審はフォルトを発見し次第、毅然とした態度でフォルトをコールすること。
5.サービス(その3) ※第9条第1項(7)
サービスを始めてから前方の動きを継続しなければならない。
<予備知識>
(1)ラケットを前方へ動かし一旦止めて(セットをして)、(2)その後に後方へ引き直してサービスを行う選手の場合、いつも(1)と(2)の順序で行われれば問題ないが、ラケットを前方へ動かし一旦止めずにサービスをするなどと混ぜてプレーする場合はフォルト。
6.サービス(その4) ※第9条第1項(9)
サービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
<予備知識>
サーバーがサービスをしようとして空振りした場合はフォルト。
7.サービス(その5) ※第9条第4項
レシーバーが位置について態勢を整える前にサービスは始められないが、サーバーがサービスをし、レシーバーが打ち返そうと試みたときは、態勢が整っていたものとみなす。
<予備知識>
レシーバーの態勢が整う前にサーバーがサービスをしてしまった場合、レシーバーがそれに反応して「振り返った」場合は、態勢が整っていた(=インプレー)とみなす。
8.ダブルス ※第11条第6項
ゲームに勝ったサイドは、次のゲームで最初にサービスをする。ただし、そのとき、どちらのプレーヤーがサービスをしてもよく、また負けたサイドのどちらのプレーヤーがレシーブしてもよい。
<予備知識>
ゲームの変わり目でサーバーまたはレシーバーを変更することができる。
選手はそのことを主審に申告することまでは規定で決められていないが、間違いなのか変更なのかを主審に伝える方が親切。
9.フォルト(その1) ※第13条第3項(10)
ラケットに触れて、相手側コートへ向かって飛ばなかった時点でフォルト。
<予備知識>
フォルトになった後に、ネットタッチなどフォルトに該当する行為があっても、既にインプレーではないのでフォルトではない。
10.フォルト(その2) ※第13条第4項(2)
インプレーで、ラケット等がネットの上を越えて相手のコートを侵したときはフォルト。
ただし、1回のストロークで打つ場合、ラケットがシャトルを追ってネットを越えてしまった場合はやむを得ない。
<予備知識>
ワイパーショットは、やむを得ない例に入る。
ただし、打点が相手側だった場合はフォルト(=オーバーネット)。
11.フォルト(その3) ※第13条第4項(3)
著しく相手を妨害したり、相手の気をそらしたときはフォルト。
<予備知識>
相手がシャトルを打ち返そうとしているときに、それを妨害しようとしてラケットを上げただけでフォルト(=オブストラクション)。
12.レット(その1) ※第14条
「レット」は、プレーを停止させるため、主審によってコールされる。
<予備知識>
プレーヤーやコーチが勝手に「レット」と判断してもインプレーには変わりはない。
13.レット(その2) ※第14条第2項(3)〜(6)
(1)シャトルがネットに乗ったとき
(2)シャトルがネットを超えた後にネットに引っかかったとき
(3)シャトルが完全に分離したとき
(4)コーチがプレーを中断させたり、相手のプレーヤーの注意をそらしたと主審が判断したとき
(5)線審も主審も判断できなかったとき
(6)不測の事態や突発的な事故が起きたとき
<予備知識>
(4)は相手に不利になったときだけ「レット」とする。またコーチは応援禁止。
14.インプレーでないとき ※第15条第1項
シャトルがネットやポストにあたって、打者側のコート面へ向かって落ち始めたとき。
15.プレーの継続、不品行な振舞い、罰則(その1) ※第16条
<予備知識>
不品行な振舞いをした場合、1回目=イエローカード、2回目でレッドカード=フォルト(相手側へ1点)。
レッドカードのあと、主審はレフェリーを呼び、3回目が行われた時点でレフェリーが判断し、ブラックカード=失格となる。
16.プレーの継続、不品行な振舞い、罰則(その2) ※第16条第3項
主審は必要と思われる間、プレーを中断することができる。
<予備知識>
(1)プレーヤーがコンタクトレンズを落としたときや鼻血が出たときは10分をメドに中断する。
(2)プレーヤーが痙攣を起こした場合、その場にあるコールドスプレーなどを使用する程度の中断に留める。コートサイド以外にあるものを取りに行くことや治療にあたることまでは許さない。主審はプレーヤーにプレーを継続するか否かを確認する。また、痙攣を繰り返しているときはレフェリーから棄権をうながす。
(3)その際、コートに入って良いのは2人まで(公認主審員規定 第3条第3項(9))。
17.プレーの継続、不品行な振舞い、罰則(その3) ※第16条第6項(2)
故意にシャトルに手を加えたり破損したりすることはしてはならない(イエローカード)。
<予備知識>
シャトルをしごいたり、折ったりすることがこれに該当する。ただし、毛づくろい程度はOK。
18.プレーの継続、不品行な振舞い、罰則(その4) ※第16条第6項(3)
プレーヤーは、審判員や観客に対して横柄な振舞いをしたりするような、下品で無礼な態度、言動をしてはならない(イエローカード)。
<予備知識>
ガッツポーズや大きな声を出すこともこれに該当する。
19.審判員の責務と処置すべき訴え ※第17条第5項
線審が明らかに間違ったコールをしたと確信した場合、主審は線審の判定を変更することができる。
<予備知識>
「明らかに間違った」というのが重要で、明らかではない場合は適応しない。
主審が線審の判定を変更する時は「コレクション イン」または「コレクション アウト」とコールする。
◆大会運営規定
20.参加資格 ※第1章<運用細則>6−2
全日本社会人大会および全日本シニア大会に出場する選手は、公認審判員の有資格者であること。平成25年度までを猶予期間とし、平成26年度より完全実施。
21.競技者 ※第4章第17条
競技者とは、チーム役員(部長、監督、コーチ、マネージャーなど)及びプレーヤー。
22.棄権 ※第4章第19条
棄権したものは、それより後の同一種目には出場できない。
23.質問 ※第6章第36条
審判員の判定に対して疑問がある場合は、該当プレーヤー(団体戦の場合はプレーヤーと監督)が質問することができる。ただし、抗議あるいは異議であってはならない。
◆公認審判員規定
24.審判員 ※第1条第3項
審判員とは、競技役員長(レフェリー)、競技役員部長、競技役員副部長、主審、サービスジャッジおよび線審の総称である。
25.審判員と判定 ※第2条第5項
サービスジャッジや線審が判定できないときで、かつ主審も判定できないときは「レット」をコールする。
26.延長ゲーム ※第3条第3項(7)
20点オールになったとき、2点差が付くまで最長30点まで「延長ゲーム」を行う。
27.インターバル ※第3条第3項(9)
インターバルでは、(プレーヤー以外に)同時に2人までコートに入って良い。
28.レット(その3) ※第3条第5項(2)
シャトルが、近隣コートから侵入してきても、自動的に「レット」とみなさないこととする。
次のような場合は「レット」をコールしない。
(1)プレーヤーが気づかなかったとき
(2)プレーヤーの邪魔になったり、注意をそらしたりしないとき
<予備知識>
コーチが勝手に「レット」と申し出た場合、相手に不利な結果になった場合はのみ「レット」とする。
プレーヤーがシャトルの侵入に気づいて勝手にプレーヤーやコーチが「レット」を申し出た場合でも、主審が「レット」をコールしていなければインプレーには変わりはない。
29.モップ ※第3条第5項(4)C
コートにモップがけが必要なときは、プレーヤーはモップ掛けが終了する前にコートに入らなければならない。
30.コーチ ※第3条第5項(6)A
コーチは、マッチ(試合)にふさわしい服装で臨むこと。
スリッパ、サンダルは禁止。その適否の判断はレフェリーに委ねる。
31.シャトル(その1) ※第3条第5項(7)@
主審がシャトルの交換が必要かどうかを決定する。
<予備知識>
プレーヤーが勝手に判断することが多いが、シャトル交換は対戦相手に同意をとるのではなく、主審に確認するのが正しい。
32.シャトル(その2) ※第3条第5項(7)B
競技役員長(レフェリー)が使用シャトルのスピードを決めることに関して唯一の決定者である。
33.携帯電話 ※第3条第5項(9)
マッチ(試合)中のコートまたはコート周辺でプレーヤーの携帯電話が鳴ったときは、競技規則第16号第6項(4)の違反とみなされる。
<予備知識>
競技規則第16号第6項(4)の違反=イエローカード。
▲ページトップへ