エコキュート温水器の導入で電気代が安くなった(オール電化住宅)ドリーム8

オール電化住宅に住んで21年目。
給湯器は「電気温水器(460L)=5時間で沸かすタイプ」を使用していましたが、昨年末よりお湯を沸かす機能が低下し、沸かすのに時間がかかるようになって、稀に時間内に沸かしきれないことが発生していました。

電気温水器は、電熱線でお湯を沸かすだけの単機能で可動部分がないため長持ちする、と説明を受けていた通り、20年以上も故障なく動いていました。

温水器が調子が悪くなっても動いていてくれたので、次も同じ温水器に取り替えるだけにするか、エコキュート式の温水器へ変更するかを、少し時間をかけて代替機を検討することが出来ました。



数社へ見積り依頼をし、
現行と同等の温水器とエコキュート式を比較検討しました。

電気温水器の交換工事の価格は、ざっくりですが、
現行と同等の温水器なら約33万円(税込、工事費込み)。
エコキュート式なら約72万円(税込、工事費込み)でした。

そこで、この差額の約40万円を安いと見るか、高いと見るかです。



どちらへ交換しても、現行では「5時間で沸かすタイプの割引=1,584円/月」の継続ができないことが分かっていましたが、エコキュート式へ変更すると、給湯部分の電気代が半分以下へ下がると説明を受けていました。

東日本大震災の影響で全国の原子力発電所を全て停止することになり、北海道電力は泊原発が停止してから、オール電化住宅を含め北海道内全戸の電気料金を一律に3割増に値上げし、その後も北海道電力は自身の身を切ることなく、ジワジワと電気料金の値上げを続け、北海道内のオール電化住宅専用で当時の主要プラン「ドリーム8」の夜間料金の単価を6円→14.38円と2倍以上へ値上げしたため、我が家は給湯だけで毎月約18,000円かかっていました。

北電(ほくでん)が、オール電化住宅専用で当時の主要プラン「ドリーム8」の夜間料金の単価を値上げする前の6円の時は月額8,000円程度で済んでいたのに、2倍以上へ値上げするとはひどい話ですよね。それまで、オール電化住宅を推奨していた北海道電力(ほくでん)が、今度はオール電化住宅の契約者を狙い撃ちするような“はしご外し”をするなんて信じられないひどい会社です。ほくでんは、非道極まりない悪党です。
※泊原発が再稼働できないことを理由に、大口顧客のオール電化住宅の電気料金を2倍以上へ値上げするなんて北海道電力は卑劣な会社です。オール電化住宅に住む大口顧客をないがしろにしていると言っても過言ではない。

話を戻します。
給湯に必要な月額費用が半分になるという事は、毎月約9,000円安くなる計算になります。
5時間で沸かすタイプの割引=1,584円/月がなくなったとしても、毎月7,500円安くなります。
それを元に計算すると、エコキュートへ変更する際に多くかかる約40万円は53.3ケ月(約4.4年)で回収できる試算になります。

それであれば、エコキュートへ変更しないのはかえって損だと思い、エコキュート式温水器へ交換することを決めました。



エコキュート式温水器へ交換して1ケ月。
検診結果で再確認しました。
前年同月(2021年5月分と2022年5月分)の夜間電力だけを比較すると、

<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 1,248kwh = 17,946円
今年  587kwh =  8,441円
 差  661kwh =  9,505円 安くなった(約53%減)

<基本料金からの割引>
前年   9kwh = 1,584円(単価176円)
今年   2kwh =  264円(単価132円)
 差      = 1,320円 割引が減った

<結果>
前年 17,946円 - 1,584円 = 16,362円
今年  8,441円 -  264円 =  8,177円
 差           =  8,185円 安くなった(*1)

仮に、毎月8,185円安くなると想定すると、
約40万円は48.8ケ月(約4.1年)で回収できる計算になります。

更に、2022年2月まで申請できた「エコ替えキャンペーン」で、我が家は北海道電力から50,000円の給付金を受け取れる予定なので、40-5=35万円となれば、42.8ケ月(約3.6年)で回収できることになります。

まだ冬季間を経験していないので実際のお得額は計算できませんが、5年以内で回収できることが容易に想像できます。
もし、夜間料金の単価が当初の6円だった場合でも、10年あれば充分に差額を回収できる、と思います。



以下、追記
【2022年6月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 687kwh = 9,879円
今年 268kwh = 3,854円
 差 419kwh = 6,025円 安くなった(約61%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
6,025円 - 1,320円 = 4,705円 安くなった(*1)

【2022年7月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 696kwh = 10,008円
今年 208kwh = 2,991円
 差 488kwh = 7,017円 安くなった(約70%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
7,017円 - 1,320円 = 5,697円 安くなった(*1)

【2022年8月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 652kwh = 9,376円
今年 205kwh = 2,948円
 差 447kwh = 6,428円 安くなった(約69%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
6,428円 - 1,320円 = 5,108円 安くなった(*1)

【2022年9月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 402kwh = 5,781円
今年 281kwh = 4,041円
 差 121kwh = 1,740円 安くなった(約30%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
1,740円 - 1,320円 = 420円 安くなった(*1)

【2022年10月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 658kwh = 9,462円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 495kwh = 7,118円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 163kwh = 2,344円 安くなった(約25%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
2,344円 - 1,320円 = 1,024円 安くなった(*1)

【2022年11月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 1,566kwh = 22,519円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 1,266kwh = 18,205円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 300kwh = 4,314円 安くなった(約16%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
4,314円 - 1,320円 = 2,994円 安くなった(*1)

【2022年12月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 2,300kwh = 33,074円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 2,224kwh = 31,981円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 76kwh = 1,093円 安くなった(約3.3%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
1,093円 - 1,320円 = -227円 安くなった=高くなった(*1)

【2023年1月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 3,650kwh = 52,487円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 3,208kwh = 46,131円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 442kwh = 6,356円 安くなった(約12.1%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
6,356円 - 1,320円 = 5,036円 安くなった(*1)

【2023年2月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 2,928kwh = 42,105円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 2,726kwh = 39,200円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 442kwh = 2,905円 安くなった(約6.9%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
2,905円 - 1,320円 = 1,585円 安くなった(*1)

【2023年3月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 2,470kwh = 35,519円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 1,768kwh = 25,424円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 702kwh = 10,095円 安くなった(約28.4%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
10,095円 - 1,320円 = 8,775円 安くなった(*1)

【2023年4月分】
<電気使用量>(夜間単価14.38円(*1))
前年 1,875kwh = 26,963円(蓄熱暖房使用料含む)
今年 1,249kwh = 17,961円(蓄熱暖房使用料含む)
 差 626kwh = 9,002円 安くなった(約33.4%減)

<結果>基本料金からの割引が1,320円減ったことを考慮すると、
9,002円 - 1,320円 = 7,682円 安くなった(*1)



1年間の総括
使用開始(2022年5月)からの1年(12ケ月)で給湯費(夜間料金)が50,984円安くなりました。(*1)
エコキュートへ変更する際に多くかかった約40万円は94.2ケ月(約7.85年)で回収できる試算になります。

北海道の冬季間は極寒のためかお得感がかなり小さいですが、4月以後の半年間は30%以上の節電になり、かなりお得感があります。ということは、本州など温暖な地域では年間通してお得感があると容易に想像がつきます。更には、今後、夜間の電力単価が上がると、この1年以上のお得感を得られる可能性があります。
※北海道でも室外機を屋外に設置しており、冬季間は室外機と温水タンクの間のパイプが凍らないように凍結防止機能が働いて自動的に室外機が動くことがお得感が減る理由になっているように思います。


(*1)「燃料費調整単価」および「再エネ発電賦課金単価」は考慮していません。


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